投稿日:2019年12月10日
「世の中矛盾だらけだよ」
「あいつの言ってること矛盾してね?」
矛盾、つじつまが合わないことは
よくあります。
できない言い訳や
やらない言い訳なら
耳を貸す気もおきませんが、
よくするための矛盾なら
話が変わります。
昨夜も、塾の先生と今後のあり方について
夜半まで話をしました。
A先生の気持ちや考えと
B先生の気持ちや考えは
必ずしも一緒ではありません。
もちろん、最終的には
塾生のためであり、塾のためであり、
行き着く先は同じです。
ただ、ルートが違う。
行き方が違う。
スピードが違う。
あちらを立てれば、
こちらが立たぬ。
どちらいい考えだけど、
同時にやろうとすると
なかなか梃子摺る。
だけど、
どちらも叶えていきたい!
そう考えると、
わくわくします。
より良くするために
引き起こされる困難は、
自分を高める課題です。
今は大変でも、
これが当たり前になれば、
その分力がつくことになります。
新たに得た力は、
さらなら高みを目指す推進力になります。
矛盾すらも、解決していこうとすれば、
もっともっと力がつきます。
さて、がんばるべか。
投稿日:2019年12月9日
先日、就職が決まった卒業生が挨拶に来てくれた。
第一志望の高校に進学し、
部活を一生懸命やった彼は、
就職を決めたものの
本当にやりたい別な仕事をするために、
仕事が終わった後
試験勉強に励んでいた。
約一年、勉強を続け、
就職試験に臨み、
晴れて合格を勝ち取ったわけです。
嬉しいとおもう気持ちもあるのですが、
複雑な心境なのです。
彼が目指したのは消防士。
彼の活躍は、誰かの不幸の最中にあり、
危険と隣り合わせであると思えば、
夢を叶えてがんばったね、と思いつつも
どうかご安全にと願うばかりです。
自分のなかでも矛盾した気持ちであると
分かってはいても、
嬉しさと心配とが入り混じるのです。
警察や消防、自衛隊には
友人も教え子もいます。
本当に頭が下がる思いです。
誇り高い、尊敬する仕事であると思います。
そこに飛び込んでくれた
塾生は、本当に
誇りです。
どうか、ご安全に。
町を頼みます。
市内外を見渡すと、
卒業生達が、それぞれの仕事に励んでいます。
行政にある者もいれば、
教育に当たる者も、
商売を営む者も、
それぞれですが、
人のために、町のために
汗をかく姿は、
すべて尊いものだと感じます。
自分も、彼ら同様、
一生懸命にやらないと。
投稿日:2019年12月7日
今日は新教研12月号を実施しています。
勉強してきた成果が出ることを
祈っています。
さぁ、ここからはラストスパートです。
冬期講習を経て、
私立高校入試、
そして3月の県立高校入試まで、
後悔のないよう、
やれるだけのことをしてください。
さて、先日OECDの国際学力調査の結果が発表されました。
数学的リテラシー、科学的リテラシー、
そして読解力が試される試験で
79の国と地域から60万人が
受験をしている。
2018年の結果は
数学的リテラシーが6位
科学的リテラシーが5位
読解力が15位となっている。
数学と科学は依然として上位を取れているが、
読解力に関しては大幅に順位を下げた。
これは由々しき問題だ!
と言う方もいれば、
違う見方をする方もいる。
試験で上位にいることは望ましいが、
試験そのものの目的や試験の方法、
受験する対象によって結果は変わるからだ。
今回の調査で問われる読解力は、
国語の記述問題のようなものではなく、
情報を正しく判断する能力
いわゆるリテラシーを測るものだ。
そう考えると国語力が下がっているという見方は
不適切であるし、
試験の方法もPCを使ったもので
不慣れな人にとってはそれだけで
適応しづらいことも考えられる。
さらに、対象となる受験生も
限られた国と地域の
一部の学生の平均値となれば、
富裕層が多く教育に熱心な一部の地域の子弟であれば
自ずと平均も高くなる。
だからといって、
試験の結果が悪くてもいいとは言えません。
情報を読み解く能力、
そしてそこから考える能力は
磨いていかなければならないからです。
情報を読み取る例としてよく使われる
GDPのデータを見てみましょう。
順位だけ見れば
「日本のGDPは中国に抜かれてしまった」
と見ることができますが、
だからといって
日本の経済力は中国と比べて劣っている、
と捉えることはできません。
国家全体としてGDPは抜かれましたが、
一人当たりで考えると、
違ってくるからです。
日本よりも、いや米国よりも
豊かな国は存在しています。
一方人口が多い中国やインドは
まだまだ一人足りの経済力は
強くないと考えられます。
データは現実ですが、
現実から何を感じることができるか、
といったリテラシーは
要は感性、センスです。
感性やセンスは磨くことができます。
また、リテラシーがあっても、
活かす力がなければ
変化を作り出すことはできません。
例えば、日本のGDPの順位は下がりましたが、
それよりも
他の国と比べて伸びていない状態のほうが
大問題だと私は考えます。
じゃあ、どうする?
課題解決まで考えていくことが
生きる力だと思います。
ではリテラシーを磨くためにはどうするか。
普段からできることがあります。
感覚だけではなく、
数値化されたデータを使って会話をすることです。
最初は遊び感覚でもいいんです。
野球の打率でも
相撲の勝敗でも
野菜の値段を当てるでも。
楽しみながらデータに触れてください。
投稿日:2019年12月6日
ボヘミアン・ラプソディーをヘビロテしています。
元々QUEENは好きで
よく聞いていました。
QUEENの影響力が
日本の音楽シーンに感じられるとき、
先駆者としての偉業を思いました。
今回、映画になったことで
音楽の部分だけではなく、
人間フレディに焦点をあてて
ストーリーが進められていました。
少年の頃には分かり得なかったことばかり。
移民の課題もある。
家族との関係性もある。
音楽業界の見えない面も、
アイデンティティへの葛藤も
同性愛への世間からの目も
経験を重ね、この歳にならないと、
理解できないことばかりでした。
フレディは放蕩の限りを尽くしたかもしれないが、
最後には大事なものに気づくことができた。
自分の最期を意識するとき、
人は自分の気持ちに素直になります。
フレディは、自分の死期を悟り、
本当に大事なものと、
最後を迎えるわけです。
ネタバレもあるので、
みなまで言えませんが。
さて、映画のワンシーンで
気になった言葉をご紹介。
フレディの父が伝え続けた言葉です。
good thoughts, good words, good deeds
善き思考、善き言葉、善き行い
心がけるべき言葉だと思いました。
投稿日:2019年12月5日
ビジネス用語に人脈という言葉があります。
なんとなく好きではないが、
人と人とのつながりという意味では
大事であることには違いない。
人と人とのつながり、
それがリアルでも
オンライン上でも、
それがなければ生きることはできないからです。
仕事をしていて、
不思議なつながりを感じることがあります。
それは人脈という言葉では表現できません。
ご縁というべきかもしれません。
先日も保護者様から
「○○さんて教え子なんですか?」
「職場でお世話になってて」
と話していただきました。
中学生だったあの子が、
地域で仕事ををし、
保護者の方を支えてるのか。
そして、塾で学んでいた時のことを
今も覚えていてくれて、
その時のことを
職場で話してくれているんだ、と思うと
不思議な気持ちになるのです。
数年のつながりが
別なつながりと結びつく。
いつどこで生まれるか分からない
人とのつながり。
ご縁の不思議です。
塾生が来てくれること自体
ご縁ですし、
その弟妹もお世話になることも、
ご縁です。
商工会で祭りに携われるのも、
金融機関の職員さんに支援していただくのも、
地域の方に本を頂くのも、
教え子と一緒に働くのも、
教え子の活躍を耳にするのも、
友人の取り組みを目にするのも、
枚挙に暇がありません。
自分にしていただくことも、
自分がさせていただくことも、
ご縁があればこそ。
それこそ何から何まで
ご縁のないものはないと思うのです。
ご縁によって、生かされている
そう感じるとき、
自分もまたご縁を大事にしようと思わされるのです。
そう思いながらも、
なかなかそうできていない自分がいます。
自戒をこめて。
投稿日:2019年12月4日
高校生の指導もしている志学白雲館。
テスト対策をするために利用する高校生もいれば、
難関国立大学進学を目指す人まで、
幅広くいるが、
人口6万人規模の地方都市において
ライブで授業ができる
高校生対象の塾の価値は
けっして低くないと自負するところです。
しかし、地域の大学進学に対する
情報量の少なさは、
もっと改善しなければならないと考えています。
大学受験を高校受験と同じレベルで捉えている
塾生と保護者がまだまだ多いからです。
よく、言われるのは
高校入試は地区大会、大学入試は全国大会
のように喩えられます。
地域の通える範囲の学校を対象として
地域の中学生を選抜する高校入試は
地区大会のようなものですが、
全国各地の大学を対象として
全国の高校生が相手となる大学入試は
全国大会だと感じられます。
倍率にしても、
高校受験は1倍を切ることもざらで、
高くても2倍程度ですが、
大学受験はそうはいきません。
5倍10倍といった数字をよく目にします。
また、偏差値に関しても
高校入試の偏差値50と
大学入試の偏差値50とでは
意味が違います。
高校入試で50を取っているからといって、
偏差値50の大学にいけるわけでは決してありません。
さらに、大学受験において、
受験の仕方は
それこそ高校受験の比ではないくらいに多くなります。
国公立の大学であっても、
一般入試で受けるのか、
AOや推薦を使うのかだって選択肢となるし、
私立大学となれば
数えきれないほどの受け方があります。
大学受験を考えるときに
高校3年生でだけでなく、
高校入学時、
もっと言えば中学の段階でだって
できることはあります。
まずは大学を知ること。
大学でどんな勉強ができるのか、
自分の興味関心に沿って
何を学びたいかを知ること。
自分が行きたい大学に行くためには
どの高校を選び、
どんな力を伸ばしていかなければならないかを
中学生の段階で知っていれば、
選択の幅は広がるはずです。
投稿日:2019年12月3日
地元伊達市商工会の職員さんから、
学童の児童にと、
絵本と折り紙を頂戴しました。
ありがとうございます。
この場を借りて御礼申しあげます。
早いもんで12月になりました。
ひと足早い、サンタクロースのプレゼントのようです。
さて、今年もいろいろあったなぁ、と。
志学白雲館を立ち上げた10年前に比べて、
いろいろと良くなったことが沢山あります。
毎年のことですが、
12月は次の行動を考える月にしています。
もっと考えないと。
なぜなら、まだまだ夢の途中だからです。
青田先生と、ここを立ち上げ、
梁川校の移転をし、
塾生だった穴澤先生とも一緒に仕事ができるようになり、
山本先生が来てくれたおかげで保原校も立ち上がり、
齋藤先生が保原校に勢いを与え、
酒井先生が高校部門の充実を寄与してくれて、
学生の講師のみんなが
活力をもたらし、
学童教育という新たな地域貢献もできるようになりました。
志学白雲館の内側には、
講師の努力があります。
さらに、地域の皆さんからも、
大事な塾生をお預かりし
夢を叶えるお手伝いをさせていただくなかで、
少しずつ信頼いただき、
さまざまな場面でご指導ご支援を頂いています。
10年続く企業が10%を切るなか、
こうして続けられているだけでも、
ありがたい
幸せなことですが、
それでも、夢の途中なのです。
だから、
考えるんです。
今足りない所は何か。
何をすれば、改善できるのか。
どうすれば、
もっと皆が
講師も、塾生も、地域も、
ハッピーになれるか。
わくわくの12月です。
投稿日:2019年12月2日
単元ごとの勉強はできても、
入試の問題になると
手が出なくなる子がいます。
記憶の上書き保存のように、
やった問題ができなくなるわけです。
たかが計算かもしれませんが、
苦手な子にとっては死活問題です。
0点を取ったら、
そこでアウトですから。
苦手克服のためには、
類似問題を解きこなしていくことが、
近道です。
その際に大事なことは、
点数を記録していくことです。
入試は各教科50点満点ですが、
小さなハードルから設定していきます。
まずは5点です。
数学の基礎基本である、
大問1の計算で満点取れると、
5点が取れます。
まずはそこからです。
何度か類似問題を繰り返し、
だんだんと少しずつ
一人でできるようになり、
先日は5点満点が取れました。
たかが5点かもしれないが、
それでいいんです。
1度ハードルを飛び越えられれば、
次は10点を取ろう。
次は15点を取ろう。
ステップアップを思うようになりますから。
点数を記録して、
点数の伸びを感じられるように、
問題に取り組んでいければ、
自分から動くようになります。
投稿日:2019年11月29日
先日、進学が決まった塾生と
目標と行動を設定したという記事を書きました。
目標を達成するために、
何をするのか、を
明確にしておくことで、
日々の行動を変えることを目指すわけです。
例えば、
国語の点数を10点上げる目標があるならば、
毎日漢字をやる、とか
説明文や文学文を1題ずつ解く、とか
行動も設定することで、
今日は何するかな、と
考える無駄がなくなるわけです。
考える無駄を無くすには、
やるべき行動を設定する以外に
もう一つの方法がある。
それは
やらないことを決める、
という事だ。
塾生たちは、どうしても
楽しいことに目が、気持ちが
向きがちです。
最近多いのは
携帯電話との向き合い方です。
携帯電話で会話をするというよりは、
動画を見たり、
ゲームをしたり、
何となく時間を過ごしてしまっているようだ。
それ、今やらなければならないこと?
そう問いかけると、
「いや、、、」と答えるわけです。
問いかけなくても
本当は分かっているんです。
やるべきではない、と。
何人かの塾生は、
携帯電話を使わない、と自分で決めました。
やらない時間が、
何かをする時間を生むわけです。
自分も仕事のための服は
決めています。
ジーンズにシャツ、ジャケット。
いつも決まった服を着ます。
悩みたくないのです。
何着ようかな、と
1分、迷ったとすれば、
1年で365分、実に6時間を
生産性のない時間に費やします。
その分違うことをしたいわけです。
何かをするために、
やらない事を決めてみませんか。
投稿日:2019年11月28日
計算はできるけど答えを間違う子どもたち。
小学生の算数を指導していて、
現在、単位量あたりの大きさの単元に入って、
人口密度や仕事の効率を考えてもらっています。
与えられた数字から
計算をすることはできても、
それらの値が
何を示しているのかイメージできていないのか
答えを間違ってしまうのだ。
人口密度において、
A1000人/平方kmとB950人/平方km
A’1000㎡/人とB’1053㎡/人
上記のように計算の答えが出たとする。
混雑しているのはどっちでしょう?といった
問題になると、
AとBならば、Aを選び、
A’とB’ならば、B’を選んでしまうことがあります。
AとA’、BとB’はそれぞれ同じ意味ですから、
本来はAであり、A’であるはずです。
混雑=人が多い=大きな数字
に目が行ってしまうようです。
文字には意味があります。
抽象的な意味だけでなく
具体的なイメージが含まれます。
正しく答えるためには、
計算力を基本として、
出てきた値を
具体的なイメージに変える必要があります。
AとBならば
1平方km当たり何人いるのか、
同じ広さならば多いほうが混雑してるな。
A’とB’ならば
1人当たり何㎡の広さがあるか、
狭いほうが混んでることになるな。
高学年になると、
数字の意味をイメージする力が
求められるようになります。