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同じ過ちを繰り返さないために

11月20日 晴れの福島伊達

人間とは実に愚かなもので、

時とともに過去の悲惨な歴史を忘れ

同じ過ちを繰り返す。

昨日も

シャープペンシルの芯を出そうと

ノックしたところ

親指を怪我したのは私です。

さて、同じ過ちを繰り返さないために、の話

問題を解いていて

似たようなミスをしてしまう。

これをケアレスミスだと思っていると

点数は上がりません。

自分の間違いの傾向を言葉にし、

克服するまで意識し続け、

最終的に無意識でも

間違えない状態を

自分で作ることが必要です。

 

そのためには

まずは同じ問題を解きながら、

以前の間違いは〇〇だったから

△△をすればいい、と

対策を言葉にしてみましょう。

答えを覚えても役に立ちません。

括弧をつける、とか

小数を分数に直す、とか

栽培は植物だから木、とか

アっていうけどU、とか

自分の言葉で

対策を言語化してください。

同じ問題でミスしなくなったら、

他のテキストを使う中で、

これは例の対策を使うか、を

判断していってください。

そのうち

対策が無意識に行えるようになります。

 

間違えを繰り返さないために、

間違えの対策を繰り返すことが

なにより有効です。

時間がかかります。

かけないといけません。

答えを覚えて、できた、のは

大きな勘違いです。

次につながりません。

繰り返し、対策を意識して

解いてください。

 

志事すんぞ!

 

志望校を下げると

11月19日 晴れの福島伊達

会津地方は雪だとか。

福島市でも雪が降ったとか。

例年通りの雪だそうです。

そうなんですね。

1年に1度しかない初雪ですから

去年の記憶なんて不確かなものです。

年末調整の書類のようです。

これでいいんだけっか?

去年の記憶なんて不確かなものです。

さて、志望校を下げると、の話

新教研11月号の結果が返ってきました。

上がった人もいますが、

難しくなってきた問題に

対応しきれていない人から

点数が下がっています。

だんだんと入試に近づいている。

それは時間だけの話ではなく、

問題のレベルについても

言えることなんです。

 

この時期から

受験生は二つに分かれます。

最初の志望校に向けて頑張る子と

志望校を下げる子に。

志望校を決めるのは

本人であり、ご家庭であり、

塾ではありません。

本人の希望に沿うために

頑張るだけです。

ただ、長らくこの仕事をしていて

この時期に志望校を下げると

成績点数も下がりやすいです。

怖いのは

大丈夫だと思っていた

第二志望も危うくなるほどに。

 

その原因は

今まで第一志望を追いかけてきた

努力の量、質、スピードが

下がるから、です。

本人は同じつもりかもしれません。

でも、気づかぬうちに

気を抜き、手を抜き、

数字になって表れるんです。

さらに、

自分だけが下がったんです。

他の受験生は

トップスピードを維持します。

差は、あっけなく開きます。

 

志望校を下げるのは

今じゃない、です。

今はただ無心に目の前の問題と

誠実に向き合ってください。

 

志事すんぞ!

ブルーカラービリオネア

11月18日 冬空の福島伊達

昨日はそれこそ小春日和だったのに

今日は一転

西の空は冬のそれ。

いよいよ雪ですかね。

さて、ブルーカラービリオネア、の話

先日外国人労働者の増加について

ブログを書きました。

日本人の労働力が足りないしている

労働環境に外国の方が

今後はより多く入ってくるかもしれない、

というお話です。

労働環境がいろいろと

変わってくることが予想されます。

 

仕事を奪うのはなにも人に限りません。

AIの発展に伴って

それまで人が担ってきた

頭脳労働がテクノロジーに

取って代わるかもしれません。

そうなると、

今までは大学に進学して

知識を身に付けてきたことで

就職に繋げ、仕事をし

いわゆるホワイトカラーとして

高収入を得てきました。

しかし

そうした仕事がどんどん

AIに奪われれば、

ただ単に大学に進学するだけでは

太刀打ちできなくなりそうです。

 

今、アメリカで増えているのは

AIができない技術職に就く人が

高収入を得ているという現状です。

ブルーカラービリオネア、と呼ばれる

新しい労働者が生まれています。

この動きはきっと

日本にも及ぶはずです。

職業高校や高専といった場で学ぶ

技術のある若者に

大きなチャンスが巡ってきそうです。

 

知識が力になるのは

いつの時代でも同じです。

ですが、

それだけが高収入を得る

条件ではないということです。

これからのテーマは

希少性、ですかね。

誰でもできること、は

日本語を話せない外国の方でも、

AIなどの機械でも構わないんです。

あなたにしかできない仕事、が

問われてきます。

例えば、技術かもしれません。

センスかもしれません。

コミュニケーション能力もあります。

数値化、言語化しづらい

非認知能力が

希少性のカギとなりそうです。

 

志事すんぞ!

発想の転換

11月17日 暖かい福島伊達

春なのか、と思うくらい

温かい一日でした。

それも今日までで、

明日からは

雪を心配しなければならなそうです。

さて、発想の転換、の話

パズルと天気

伊坂幸太郎 PHP研究所

伊坂ワールドの魅力がつまった幸せな短編集

マッチングアプリでしか出会えない「名探偵」、

天気のことばかり話す男、

犬たちの逆襲?!

他人のことはパズルだと思うよりも、

天気だと思ったほうがいい (本書帯より)

 

伊坂幸太郎さんらしい

発想や着眼点から話が進められていて、

普段の会話のような気楽さと

非日常を味わう楽しさがある一冊でした。

仙台にご縁がある作家さんなので、

出てくる地名にも馴染みを感じるだけでなく、

ひょっとしたら現実の出来事なのか、

と思えてくる不思議な感覚でした。

今年、中学校の教科書が改訂され、

新たに伊坂幸太郎さんの

書き下ろしが加わりました。

うらやましい。

仕事柄、教科書を購入し拝読しました。

これを読んだ中学生が、

逆ソクラテスとか、手に取ってほしいな。

 

氏のような発想の転換って

普段の生活ではなかなか難しいものです。

ですが、

ちょっと苦しいことでも、

見方や捉え方を変えるだけで、

違うものになるはずです。

今、近隣の小中学校では

インフルエンザが大流行しています。

中3受験生でも罹患する子が増えました。

勉強する時間が減った、と

思うかもしれませんが、

入試直前じゃなかったのは

ラッキーだったかもしれません。

今は合否ギリギリの成績、だとしても

ということは

頑張らなければ不合格、だし

頑張ったら逆転できる、ってこと

ととらえれば

今後の時間の使い方は真逆になります。

そしたら、数か月後の

得られたものは全く違うはずです。

 

自分ひとりで

物事の捉え方を変えるのは

簡単ではありません。

だから、文学だったり、

他人との関わりだったりが、

その人の人生を変えるきっかけに

なることがあるんでしょうね。

 

志事すんぞ!

三者懇談

11月15日 晴れの福島伊達

塾の電気代の請求が来た。

前年度よりも3割以上削減。

今年交換したLEDの効果が出ている。

ありがたし。

さて、三者懇談、の話

本日、塾の三者懇談を実施中。

学校でも懇談が行われます。

私立高校の受験や県立高校の志望校選定、

そして目標達成するために

今、何をすべきかを

塾生自身、ご家庭と共有していきます。

 

学校の面談だけで十分、と

言いたいところですが

学校の実力テストでは

他の学校の受験生との

比較検討がむずかしいと思われます。

ですので、

塾で受けている新教研を使って

より精度を上げて話していければ。

 

目の前の受験に意識が向かいがちですが、

その先にことまで話せれば。

高校に行った後、

大学でどんな学びをするのか、

大人になってどんな仕事するのか、

そのために

今、何をすべきなのか。

一緒に考えましょう。

 

志事すんぞ!

外国人労働者の増加

11月14日 快晴の福島伊達

このブログを書いている今の時間、

ちょうど西日が顔にあたります。

まちっぽい。

さて、外国人労働者の増加、の話

町を歩けば

日本の方ではない労働者が

たくさん見られるようになりました。

買い物をしていても

耳をすませば

外国の言葉が飛び交っています。

国際化、を身近に感じる例です。

 

某大手運送業者が発表したのは

500人の外国人労働者の受け入れ、

だそうです。

数年をかけて人材育成をして

長距離運転のドライバーにするそうです。

そうした動きは、

他の業界、多くの企業でも

今後盛んに行われるようになると

予想されています。

 

足りないとされる労働力を

外国人労働者で補おうとする

企業の努力に理解もできるのですが、

この動きが加速すれば

日本人の、今の子どもたちの雇用は

どうなってしまうのでしょう。

今まで、国内の日本人を雇用して

支払ってきたコストと

海外の方を雇用して

支払うであろうコストを天秤にかけた時、

企業を維持するためには止むなく

外国の方を”安く”雇用する動きに

傾いていくかもしれないわけです。

そうなると

以前ならば雇われていたであろう

日本人が職に就けず

あぶれていく、なんてことも

起きうるかもしれない、ということです。

 

だからといって

外国人の排斥、受け入れの反対を

訴えたいわけではありません。

あしからず。

そうした動きに対して

何をするか、です。

言葉を要しない単純労働、には

別な労働力、外国の方や機械、が

入り込む可能性があるならば、

そうじゃない仕事を探し

価値のある力を

身に付けなければならない、

ということだと思います。

 

高校に行く、大学に行く

そこで

何を学び、どんな力をつけるかが

今後はより問われていくことになりそうです。

 

志事すんぞ!

教育か興行か

11月13日 曇ってきた福島伊達

昨日の夜、太陽フレアの影響で

日本国内でもオーロラ見れたそうですね。

北海道や青森、岩手でも

見れたそうです。

いいなぁ。オーロラ。

一度でいいから見てみたい。

さて、教育か興行か、の話

大手予備校が通信制高校を始めるそうです。

それはそれで

強みを生かした多角化といえるでしょう。

でも、それで成し遂げたいのは

高校野球の甲子園出場だそうで。

最近、甲子園に出場する学校で

通信制の学校があります。

ですが、賛否はあるようです。

 

甲子園に行きたい、と願う

高校生にとって

夢に近づく手段として

さまざまな高校が選択肢に上がるでしょう。

その一つとして、

通信制高校がある、というだけ。

非難されるべきことではない、

とする考えもあります。

一方で、高校での勉強は

高校生活の一部でしかなく、

その大半が部活動の練習に

充てられている。

公立であれ私立であれ

卒業単位の取得にための

授業はあるわけで、

その時間も野球の練習をする学校と

同じでいいのだろうか、と

疑問を呈する人もいるわけです。

 

甲子園に出場する、とは

どういうことか。

その定義が違えば

答えが変わります。

甲子園は興行であり

経済的に盛り上がりさえすればいい、

のであれば

勉強やその後の人生は

二の次三の次でもいいのでしょう。

甲子園は教育の一環であり、

部活動はその一部だ、とすれば

野球をするだけの学校に

違和感を覚えるかもしれません。

 

どちらが正解か、なんて

野暮なことは言いません。

だって、

外野が決めることじゃないですから。

野球に励む高校生自身が、

子どもを見守る保護者が、

それぞれの学校や教師が、

その時の最善を信じるわけです。

 

ただ一つだけ、

甲子園が終わった後、は

どうするのか、

どう生きるのか、

答えを探し続けていく必要があります。

プロになる人もいるでしょうけど、

ほんの一握りです。

野球と離れた時に

自分自身を守る力を

手に入れてほしいと願います。

 

うちの子たちにも

私学のスカウトがちらほら

声をかけているようです。

好きなことに熱中できて

次の人生につながる成長ができれば

と願うばかりです。

 

志事すんぞ!

継続が結果に出るまで

11月12日 快晴の福島伊達

空が高い。

気持ちがいい。

さて、継続が結果に出るまで、の話

先週行われた定期テスト

それぞれに返却が始まりました。

因果応報、

準備した人にはそれなりの結果が、

勉強してない人にも相応の結果が、

正直に出ています。

今回うれしかったのは、

中2、勉強が苦手だと入塾した子が

はじめての70点越え。

おそらく平均も越えたでしょう。

中1から、頑張ってくれた結果です。

 

すぐに結果を出すことができない

自分の力量の至らなさもありますが、

小学校からの積み重ねが

足りていないと感じていました。

そこから1年平均近くになり、

2年生になって平均を超えだして、

ようやく70点台に乗せてきました。

他の教科では、

まだまだ結果は出ていませんが、

本人と一緒に喜びました。

 

継続は力なり、と言いますが

なかなか結果が出ない時には

辛いものです。

それでも、続けていくことで、

力が付いていると

実感するようになり、

数字として結果が残る。

うれしいですよね。

 

すぐに結果が出ない時、

止めてしまえば

それまでとなりますが、

諦めなければ

未来は変わると、

彼が示してくれました。

 

結果は簡単に手に入らない、

手に入れるためには

やらなければならないことがある、

と身をもって知ってくれることが

これからの人生に活かせる体験に

きっとなると思います。

勉強だって、部活だって、

仕事だってなんでも、

結果は簡単に手に入らないはずだ、

だったらやるべきことをやろう、と。

 

志事すんぞ!

2日前ルール

11月11日 晴れてきた福島伊達

今日は中国だと

独身の日でセールらしいですね。

日本は、と言えば

ポッキー・プリッツの日ですね。

分かるんですが、

私は、ギンビスのアスパラガスが好きです。

さて、2日前ルール、の話

首相が国会答弁のため

当日の朝未明から

担当職員を集めていたことが

働かせ方に問題があるとして

野党が質問を浴びせました。

しかしながら、

野党から出される質問書が

2日前まで提出するというルールを

守っていないために

答弁書の作成が遅れるから、

職員に負担がかかっていることも

明らかになりました。

 

せっかくのルールがあっても

守られていなければ、

職員さんの負担は消えませんわな。

相手の過失に見えることが

自らの不誠実さに

起因しているとしたら、

責め立てること自体が

恥ずかしく思われます。

 

世の中が、

お互いを思いやる優しさでできていたら。

与党と野党が争っていても

間に入る職員さんには

関係のないことです。

職員さんにも家族がいて

自身の生活もある。

身近な職員さんの生活に

思いを巡らせることができない人が

遠くにいる国民の生活を考えられるのか

心配になります。

 

学校の現場でも

先生方の厚意や熱意、奉仕の心で

多くのことが成り立っています。

一般の企業と比べてはいけないんでしょうけど

本来出されるべき残業代もなく、

部活動の指導に当たり、

持ち帰りの仕事をされたり。

そのうえ、今検討されているのは

始業時間の前に登校する児童生徒を

学校の先生が迎え入れる制度をつくるとか。

児童生徒や保護者にとっては

ありがたい制度かもしれませんが、

先生方にとっては

さらなる負担を押し付けるわけですよね。

 

ボーイスカウト日本連盟

初代総長後藤新平は

「人のお世話にならぬよう

 人のお世話をするように

 そして報いを求めぬよう」

という言葉を残しています。

美徳、だと思います。

ですが、

その美徳に、善意に

甘えてはいけないんじゃないかな、

と自省自戒しないとです。

 

志事すんぞ!

言葉の世界

11月10日 雨だったり晴れだったりの福島伊達

秋の空は変わりやすいと言いますが、

まさにその通りの天気です。

さて、言葉の世界、の話

救われてんじゃねえよ

上村裕香 新潮社

17歳。誰かの力を借りなきゃ、笑えなかった。

主人公の沙智は、

難病の母を介護しながら高校に通う17歳。

「わたしは不幸自慢スカウターで言えば

 結構戦闘力高めなんだと思う」

そんな彼女に舞い降りたのは、

くだらない奇跡だった。(本書帯より)

「ヤングケアラー」の言葉が

ようやく浸透しつつありますが、

その実態を知るには壁があり、

当事者のさまざまな苦労は見えてきません。

勉強をし、部活に励む学生とは違う、

自分が家族を支えなければならない

その責任の重さ。

自分の思い描く将来と

天秤にかけなければならない状況。

その重さ支えてくれるのは、

とした日常のちょっとした出来事だったり。

 

今年の頭から、

自分も介護しなければならない状況となり、

夏からは2つ3つと重なった。

自分の背中にかかる責任。

嫌ではないが、感じる苦しさ。

これが高校生であれば、

もっと大きく暗く感じていくだろう。

それでも、どこかに楽しさを見つけて、

なんとか生きなければならないんだよね。

 

ある出来事に名前がついて

はじめて認識できることがあります。

ヤングケアラー、だって

中高生が高齢者や弟妹の面倒を見る

といったこと自体は

きっと昔からあったと思う。

それでも、社会の課題として

名前が付けられたから

気にする人が増え、

解決に向けて行政も動いた。

 

言葉の世界が広がる、

ということは

見えるものが増える、

ということ。

見えるものが増えればこそ、

課題としてとらえ

問題解決に向かうことができる。

 

子どもたちの国語力を伸ばすうえで、

語彙力は一つの要素です。

普段触れる言葉は

自分の興味関心の及ぶ範囲でしかなく、

それだけでは広がりません。

だからこそ

教科教育の中に国語があり、

自分の世界にない言葉に触れる経験が

与えられます。

それぞれの中にある「何か」を

言語化していくことで、

明確な理解になる。

そんな経験を

学校だけでなく、自分自身の

読書活動でもしてほしいものです。

 

というのも

先日の新教研テストで

ダンチョウの思い、を

ほとんどの子が

「団長」の思い、にしてて

がっかりしたもので。

なんでしょう、みんな

応援団なんですかね。

 

悔しすぎて苦しい、

それを

ムカツク、で済ませないで

断腸の思い、と

言い表したときに、

自分の気持ちを正確に表現できて、

相手にも伝えることができるはずです。

世界を正しくとらえ、

相手にも理解してもらうためにも、

言葉の世界を広げるのは

大事なことだと思います。

 

志事すんぞ!

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