投稿日:2019年10月25日
荻生田文部科学大臣の発言が波紋を呼んでいます。
今の高校2年生から受ける
共通テストや民間試験の導入に対して
「地理的・経済的な不公平がある、という議論もある。
でもそれを言ったら、
『あいつ予備校に行ってる、不公平じゃないか』
という話になる。
身の丈にあって勝負してもらえばいい」
という趣旨の発言が報じられたためです。

再来年度に行なわれる入試では
共通テストで記述式のテストが導入されます。
国語科の予備校講師界隈では、
「採点できるのか」
疑問視されています。
また、英語の民間試験を
導入することも決められているものの、
日程や受験会場、などのシステムの面で
いろいろな不安があるのも事実。
さらに、
民間試験を受ける際にかかる
受験料や、移動の費用、
へたすれば宿泊費などもかかる場合があり、
不公平感が生じる問題があります。
それを受けて、
萩生田大臣の発言があったわけです。
確かにすでに不公平は存在します。
都会に住んでいれば、
予備校もあるし、
受験会場への移動も容易です。
しかし、地方に住んでいれば、
予備校も少ない、もしくは無い。
受験会場には、宿泊もしなければいけない
といったこともあるわけですから。
来年度から導入される民間試験の受験にしても、
費用がかかるし、
会場は限られているし、
日程だって受験生ファーストとはいえませんが、
今までも不公平があったわけだから、
そのくらいは、、、
と言うところなのでしょうか。
「身の丈にあった勝負」は分かる部分もあります。
自分も私大は最低限の選択でした。
兄弟もいたので、
第一志望は地元の国立大学でした。
いろいろな状況をかんがみた
「身の丈にあった勝負」をせざるを得ないのは
仕方のないことです。
だからと言って、
あの発言に問題がなかったとは思えません。
そもそも、民間試験を導入するに当たり、
懸念されていた問題点であったにもかかわらず、
何一つ改善・改良されていないわけですから。
福島県は広いです。
伊達市はまだ福島市に近く
交通機関もありますが、
相双地区の受験生や、
会津の雪深い地区の受験生は
必ずしもすぐに受験できるとは限りません。
大学に行きたいと思っても、
生まれた場所によって
進学の機会が奪われかねないとすれば、
不平等、不公平だと思ってしまいます。
それを「身の丈にあった勝負」の一言で
終わらせてほしくはありません。
大臣に、国に再考していただきたいのは、
変更ありきではなく、
受験生にとって
できうる限り公平な勝負を設定してほしいのです。
変更するにしても、
問題点を改善する姿勢を見せてほしいのです。
受験生にとって、
いえ、日本の未来にとって、
素晴らしいシステムを構築してください。
投稿日:2019年10月21日
福島県教育委員会は10月18日
令和2年度福島県立学校生徒募集定員を発表しました。

平成31年度入試では
全日制320人の減でしたが、
令和2年度入試では
全日制390人の減だけでなく
通信制でも100人の減と
大幅な減少となりました。
県北地区だけで見てみますと、
福島東高校が280人から240人へ。
安達高校が200人から160人へ。
川俣高校機械科が募集停止となりました。
県北地区だけで、120人の減です。
受験人口の減少による調整ですので、
大幅な難易度の変化は無いものと思われます。
詳しい情報は、
福島県教育委員会HPをご参照下さい。
投稿日:2019年10月17日
中学生になって伸び悩む子の多くが
学習習慣の欠如、
そして学習方法の向上が見られないことがあげられます。
そもそも
宿題をやらない、
勉強時間が少なすぎる、
といった学習習慣の欠如は
できるようになるはずもありません。
また、
学習方法も、
写経のような勉強で、
「できる」つもりになっている中学生がいます。
そういった学習習慣や、
勉強方法を小学生のうちに
直してあげられればとおもうのです。

まず学習習慣についてですが、
学校から出される宿題をやることはもちろんですが、
決まった時間に勉強を始めてほしいです。
そして、中学年になったら、
宿題だけでなく
自学にも取り組んでいきましょう。
学校から出される、
プリントやドリルはやらなければいけないものですが、
それぞれの子に応じたレベルではないこともあります。
それぞれの課題に応じて、
レベルにあった自学ができるようになれば、
基礎力は自ずとついていきます。
また、得点力の向上は、
スポーツと似たところがあると思っています。
まずはやってみること、
できなかったところを見つけて
練習して、
再テストを繰り返し、
できたら先に進む。
この繰り返しが
「できる」ようになる一つの取っ掛かりになると思います。
これらの習慣が
小学生の中学年あたりから身についてくると、
中学生でもいい結果が出る傾向にあります。
はくうんかん児童クラブでは
学習活動の時間に
①宿題をやる
②自学をやる
というきまりがあります。
ドリルもただやりっぱなしにせず、
間違い直し、
再挑戦をするように習慣付けています。
おそらく
自分ひとりでやるよりも
時間がかかってしまうとおもいますが、
「やる」ではなく
「できる」を目標にした勉強方法を
小学生のうちに身につけてほしいと
願っています。
中学生になって、
学習習慣の改善していくのは、
なかなか難しいようです。
だとすれば、
小学生のうちから、
より良い学習習慣が身につくように
働きかけていくことで、
可能性が広がると考えています。
投稿日:2019年10月16日
福島県の公立中学校では、
受験対策の一環として、
「実力テスト」を受けさせている。
入試のように、既習事項の確認も入りますし、
中3の内容も徐々に増えていくものです。
問題の傾向としては、
選択問題から記述問題まで
福島県の入試傾向に合わせてあるものの
国語の作文がない、といった
物足りなさも感じます。
そして何より
一番の問題は、
実力テストの結果を見ても
判断材料になりにくい点です。
と言いますのも、
実力テストの順位はもちろん
平均点などのデータが、
学校内だけのものでしかないからです。

新教研もぎテストでは
県内の受験生の平均が取れます。
福島県内の受験生が約17000人、
そのうち新教研もぎテストを受けている受験生が、
2019年9月号で7000人います。
統計学上1万人以上の母集団であれば、
3%のサンプリングで信頼性の高いデータが得られます。
40%近い受験生が受けているのであれば、
ほぼほぼ確かなデータだと言えます。
そのデータを利用して、
自分の実力が同じ受験生の中でどこにあるのか
比較できるのが新教研のメリットです。
しかし、実力テストでは
校内の順位や平均しか分かりません。
過去の先輩が、何点だったとか、
何位だったとかいった情報も
問題が違うので役に立たないのです。
塾にいると、
他の中学校の平均も分かります。
実力テストの平均点において
伊達市内の高いところと
低いところの差が30点近くもあります。
しかも一番高いところも福島市に比べると、、、
実力テストの結果が良かった、
といって浮かれているのを見ると、
心配になります。
せめて、中学校同士では、
大きなデータの共有くらいしてほしいものです。
投稿日:2019年10月11日
明日12日についてですが、
午前中から15時に行なわれる
中3受験生対象の新教研テストは実施します。
その後、大型の台風が近づき、
夕方から夜にかけて暴風が警戒されますので、
授業と自学は【休校】とします。
ご迷惑をおかけしますが、
ご協力のほどよろしくお願いします。
先日、梁川校の光回線に不具合が発生し、
インターネットや電話が使えなくなってしまいました。
ご迷惑をおかけいたしました。

ネット環境というインフラは
もはやなくてはならないものだということが、
使えなくなって初めて気付かされます。
当たり前に使えるものだ、
と思っていても
使えなくなるまで分かりません。
そして、一方で
ネットにどれだけの時間を搾取されているかにも
気づかされます。
塾ではホームページの更新などをしますが、
パソコンに触れば、
他のページを閲覧したりもしてしまいます。
使えなければ使えないで、
割り切るしかありませんから、
その分別なことができることに気づきます。
いつもより早く授業の準備をしたり、
いつもより多く掃除をしたり、
本に目を通したり。
いつの間にか、
使える時間を奪ってしまう時間泥棒が
いろんなところにいます。
ネットだけでなく、
テレビだったり、
マンガだったり、
布団やコタツだったり。
もちろん、
何かが悪いわけではなく、
本人が悪いんですけどね。
時間を奪うものが分かったら、
それを遠ざけてしまうのも一つの手です。