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多様性を阻害する多様性の怖さ

春のような温かさの福島伊達です。

これだけ雪が降らないと、

ありがたいような、

怖いような。

冬には冬らしい自然が訪れなければ

それはそれで

春以降の自然にも影響してしまうのではないかと

いらぬ心配をしてしまいます。

さて、昨日は気になる裁判がありました。

障碍者施設を襲った

相模原殺傷事件の公判が開かれたからです。

意思の疎通ができない障碍者の存在を

認めないとした被告人が起こした凶行。

憲法で定めた平等権、

徐々にその実現に向け、

法の整備、そして社会の理解を図ってきました。

施設の存在は、

障碍を持つ方、保護者にとって

安全で安心して過ごすことができる大事なものです。

そのはずだった、のに。

被告人はその環境を奪い去っただけでなく、

障害を持つ人にも生きる権利を守ろうとしてきた歴史も

傷をつけたのです。

 

日本をはじめ、世界は変わろうとしています。

人権の意識を啓もうし、

よりよい社会を目指して、

できることから改善としようとしています。

もちろん

至らないことはあるでしょう。

それも一つ一つ、

改めようとしています。

にもかかわらず、

それに逆行する思想は、

認められません。

誰かを排除する思想や社会を容認するということは、

理不尽な理由で

誰かに排除される可能性があるということです。

それは

安心して暮らしていける、

幸せな社会ではありません。

 

落合陽一は、著書の中で

技術や制度によって

多様性が認められる社会を築くべきだと述べるとともに、

多様性を阻害する多様性は容認すべきではないと

書き表しています。

例えば、

ある民族を敵視する思想があるとして、

それも多様性の一つだからといって、

敵視やときには実力行使を容認していいのか、

ということです。

多様性を尊重することで

誰かが不幸になってしまうとしたら、

恐ろしいことです。

 

障碍者にも優しい社会、は

けっして障碍者にだけ優しい社会を

意味しているのではないと思うのです。

すべての人が幸せな社会であるためには、

様々な個性を多様性の一つと認識し

共存できる仕組み作りが、

私たちに課せられているテーマだと思うのです。

 

今回のような事件が

二度と起きないようにするには、

一日も早く

多様性が共存できる社会を

誰しもが当たり前だと感じられるように

仕組みを作り上げることだと思います。

 

よし、志事すんぞ!

さぁ、いきましょー♪

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