高校入試、低倍率の弊害
投稿日:2020年8月22日
ちょっと暑さも和らいだ福島伊達
いやいや、騙されないぞ。
外はまだ30度を超えているんだし、
油断したら室内でも熱中症です。
白河の方は大雨のようですね。
土砂降りにならないといいんですが。
さて、昨日Twitterを見ていて、
二本松の第一進学塾の鈴木先生が
県立高校の低倍率のせいか
受験を甘く見ている中学生が見受けられる、
という趣旨の発言されていて、
そういう子も少なくないだろうな、と
思ってしまう節があり、
ちょっと考えてしまいました。
福島県の高校入試は
ここ数年低倍率で、
1倍を切る高校も少なくありません。
県北地区では16校33学科中、
9校11学科だけが
1倍を超える状況となっています。
1倍を切っている=無条件で合格、
ではないのですが
「勉強しなくても高校に入れるじゃん」と
考えてしまう中学生やご家庭が
あるかもしれませんね。
「勉強しなくても」「努力しなくても」
どうにかなる、と
考えてしまうこと、
経験してしまうこと、
その弊害は少なくないのではないでしょうか。
”福島県の”高校は入れても
その後はどうなるでしょう。
大学入試や、資格試験、就職試験でも、
「勉強しなくても」「努力しなくても」は
通用していってくれるのでしょうか。
今のままではマズいんじゃね?と
一念発起して勉強しようと思っても、
何をどうすれば
自分を変えられるのか知らなければ
思うような結果は得にくくなります。
今のままの受験制度では、
福島県の子どもたちだけ、
努力の仕方を知らない大人だらけに
なってしまうのでしょうか。
15歳の春に努力できない子どもは
その後も努力しない、と
残酷な言葉を聞くことがあります。
もちろん、全員がそうではないと思いたいですが、
その傾向はあるように感じます。
「自己責任だし、ほっとけ」と
見て見ぬ振りもできますが、
社会の仕組みが
子どもたちの可能性を奪っているのだとしたら、
それもまた考えものです。
一個人が入試制度を変えることはできません。
1倍を切った高校が、
必ずしも不要だとも言えません。
だとすれば、
ご家庭と地域が
勉強や部活動を通して
「努力の仕方や大切さ」を
伝えていかなければ、
子どもたちが困ってしまうのではないか、と
思えてなりません。
「嫌ならやらなくてもいいんだよ」
という優しそうな言葉をかけてあげれば
嫌われないでしょうが、
「嫌でもやらなくちゃいけない時がある」
と伝えなくちゃいけない時もあります。
よし、志事すんぞ!
さぁ、いきましょー♪