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グレタさんは、善か悪か

沖縄県の某町役場の町税課を名乗る電話が来ました。

詐欺かな、と思って番号を調べたら

どうやら本物。

沖縄なんて住んだこともなければ、

行ったことすらないのに!?

うん、間違い電話でした(笑)

向こうは平謝りでしたが、

沖縄の話し口調は新鮮でした。

あったかいんだろうなぁ。沖縄。

 

東北に住んでると

暖かい気候はうらやましく感じますが、

地球規模で考えるとそうも言ってられないのが、

温暖化などの地球環境問題です。

世界規模での対策が求められていますが、

各国それぞれの利害もあり、

統一した基準はつくられていません。

 

そんな中、2019年の顔と言うべき人が現れました。

環境問題ついて提言をしたグレタさんが

TIMEをはじめ

さまざまなメディアに取り上げられています。

涙ながらに温暖化阻止を訴える姿に

多くの人が共感を覚えました。

私も感じるところは多々あります。

子どもを先頭に立たせてしまっているのも

恥ずかしく思うし、

今の生活と温暖化を天秤にかけて

気後れしてしまう自分もいます。

まずは自分ができることから

やるべきなんだろうな、と思うところです。

 

一方で、

少女が涙を流して訴える衝撃だけで

彼女の言っていることが全て正しいかのように

彼女に従わない国々が悪であるかのように

判じてはいけないとも思のです。

 

グレタさんは先進国の子どもであり、

経済力の恩恵を少なからず受けられます。

経済の発展によって失われた自然環境に関して

自らの国の歴史を省み、改めようとする姿勢は

持続可能な社会を目指すうえで、

すばらしいことです。

ですが、全ての国が

豊かな経済を持っていませんし、

全ての子どもたちが

経済の恩恵を受けているわけではありません。

途上国には途上国の

新興国には新興国の言い分もあるはずです。

仮に、飢餓に苦しむ子どもたちが涙ながらに

工業発展の必要性を訴えたら、

世界はどう反応するのでしょうか。

グレタさんは、善なのか、悪なのか。

どちらでもないはずです。

立場によって、見え方が変わるだけです。

 

経済発展と環境問題という

両方を解決するように

世界が協力して動いていけばいいのですが、

今のままだとグレタさんは

環境問題の偶像にまつりあげられ利用されたり、

経済発展を望む人たちの敵に仕立て上げられたり、

なんの解決もしないまま

あの人もいたね、と

時々思い出されるだけの人になってしまいそうです。

 

誰がどう言ったか、よりも、

何を言ったか、その中身を冷静に判断し、

見る目を持たなければと思うのです。

そして、そこから

自分に、自分たちについて考えるだけでなく、

別な立場にも思いをはせることが必要です。

日本をはじめとした先進国は、

環境問題と経済発展を両立する技術の開発に

次の可能性を見つけるべきです。

ノーベル賞を受賞した吉野博士は

リチウム電池を開発されましたが、

もっと効率のよい電池を開発するとか。

 

第二のグレタさんが現れなくてもいいくらい、

地球環境を良くするよう、

私たちの世代で改善の兆しを見せたいものですね。

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