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国際学力調査の結果から

今日は新教研12月号を実施しています。

勉強してきた成果が出ることを

祈っています。

さぁ、ここからはラストスパートです。

冬期講習を経て、

私立高校入試、

そして3月の県立高校入試まで、

後悔のないよう、

やれるだけのことをしてください。

 

さて、先日OECDの国際学力調査の結果が発表されました。

数学的リテラシー、科学的リテラシー、

そして読解力が試される試験で

79の国と地域から60万人が

受験をしている。

2018年の結果は

数学的リテラシーが6位

科学的リテラシーが5位

読解力が15位となっている。

数学と科学は依然として上位を取れているが、

読解力に関しては大幅に順位を下げた。

これは由々しき問題だ!

と言う方もいれば、

違う見方をする方もいる。

 

試験で上位にいることは望ましいが、

試験そのものの目的や試験の方法、

受験する対象によって結果は変わるからだ。

今回の調査で問われる読解力は、

国語の記述問題のようなものではなく、

情報を正しく判断する能力

いわゆるリテラシーを測るものだ。

そう考えると国語力が下がっているという見方は

不適切であるし、

試験の方法もPCを使ったもので

不慣れな人にとってはそれだけで

適応しづらいことも考えられる。

さらに、対象となる受験生も

限られた国と地域の

一部の学生の平均値となれば、

富裕層が多く教育に熱心な一部の地域の子弟であれば

自ずと平均も高くなる。

 

だからといって、

試験の結果が悪くてもいいとは言えません。

情報を読み解く能力、

そしてそこから考える能力は

磨いていかなければならないからです。

 

情報を読み取る例としてよく使われる

GDPのデータを見てみましょう。

順位だけ見れば

「日本のGDPは中国に抜かれてしまった」

と見ることができますが、

だからといって

日本の経済力は中国と比べて劣っている、

と捉えることはできません。

国家全体としてGDPは抜かれましたが、

一人当たりで考えると、

違ってくるからです。

日本よりも、いや米国よりも

豊かな国は存在しています。

一方人口が多い中国やインドは

まだまだ一人足りの経済力は

強くないと考えられます。

 

データは現実ですが、

現実から何を感じることができるか、

といったリテラシーは

要は感性、センスです。

感性やセンスは磨くことができます。

また、リテラシーがあっても、

活かす力がなければ

変化を作り出すことはできません。

例えば、日本のGDPの順位は下がりましたが、

それよりも

他の国と比べて伸びていない状態のほうが

大問題だと私は考えます。

じゃあ、どうする?

課題解決まで考えていくことが

生きる力だと思います。

 

ではリテラシーを磨くためにはどうするか。

普段からできることがあります。

感覚だけではなく、

数値化されたデータを使って会話をすることです。

最初は遊び感覚でもいいんです。

野球の打率でも

相撲の勝敗でも

野菜の値段を当てるでも。

楽しみながらデータに触れてください。

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