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身の丈にあった受験、な

荻生田文部科学大臣の発言が波紋を呼んでいます。

今の高校2年生から受ける

共通テストや民間試験の導入に対して

「地理的・経済的な不公平がある、という議論もある。

でもそれを言ったら、

『あいつ予備校に行ってる、不公平じゃないか』

という話になる。

身の丈にあって勝負してもらえばいい」

という趣旨の発言が報じられたためです。

再来年度に行なわれる入試では

共通テストで記述式のテストが導入されます。

国語科の予備校講師界隈では、

「採点できるのか」

疑問視されています。

また、英語の民間試験を

導入することも決められているものの、

日程や受験会場、などのシステムの面で

いろいろな不安があるのも事実。

さらに、

民間試験を受ける際にかかる

受験料や、移動の費用、

へたすれば宿泊費などもかかる場合があり、

不公平感が生じる問題があります。

 

それを受けて、

萩生田大臣の発言があったわけです。

 

確かにすでに不公平は存在します。

都会に住んでいれば、

予備校もあるし、

受験会場への移動も容易です。

しかし、地方に住んでいれば、

予備校も少ない、もしくは無い。

受験会場には、宿泊もしなければいけない

といったこともあるわけですから。

 

来年度から導入される民間試験の受験にしても、

費用がかかるし、

会場は限られているし、

日程だって受験生ファーストとはいえませんが、

今までも不公平があったわけだから、

そのくらいは、、、

と言うところなのでしょうか。

 

「身の丈にあった勝負」は分かる部分もあります。

自分も私大は最低限の選択でした。

兄弟もいたので、

第一志望は地元の国立大学でした。

いろいろな状況をかんがみた

「身の丈にあった勝負」をせざるを得ないのは

仕方のないことです。

 

だからと言って、

あの発言に問題がなかったとは思えません。

そもそも、民間試験を導入するに当たり、

懸念されていた問題点であったにもかかわらず、

何一つ改善・改良されていないわけですから。

福島県は広いです。

伊達市はまだ福島市に近く

交通機関もありますが、

相双地区の受験生や、

会津の雪深い地区の受験生は

必ずしもすぐに受験できるとは限りません。

大学に行きたいと思っても、

生まれた場所によって

進学の機会が奪われかねないとすれば、

不平等、不公平だと思ってしまいます。

それを「身の丈にあった勝負」の一言で

終わらせてほしくはありません。

 

大臣に、国に再考していただきたいのは、

変更ありきではなく、

受験生にとって

できうる限り公平な勝負を設定してほしいのです。

変更するにしても、

問題点を改善する姿勢を見せてほしいのです。

受験生にとって、

いえ、日本の未来にとって、

素晴らしいシステムを構築してください。

 

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