上原投手と聖光学院
投稿日:2019年5月21日
巨人の上原投手が引退を表明。
そして
福島高校野球の雄、聖光学院が
県大会2回戦で敗退しました。
この一見関係なさそうな二つのことが
人生といった大きな視点で俯瞰すると、
つながって見えてきます。
上原投手は巨人で活躍し、
メジャーリーグでもクローザーとして、
ワールドシリーズの胴上げ投手にもなりました。
日米通算100勝、100セーブ、100ホールドの
大記録を達成した名投手です。
輝かしい記録を打ち立てた上原投手ですが、
才能が開いたのは、大学生になってから。
普通、プロ野球の選手になるには、
小学生中学生のうちから目を付けられ、
高校では甲子園に出るなど結果を残し、
そのままプロに行くなり、
野球の才能で大学に進学してプロに行くなり、
早い段階から、ハードルを越えて行かなければ
なかなかプロに離れない世界だと思うのです。
ですが、上原投手は
甲子園に行っていません。
大学も浪人して、進学してます。
ということは、その時は
プロとして、また大学で活躍するであろう選手とは
認められていなかったということです。
それでも、諦めず
大学に進み、精進し、プロにスカウトされ、
巨人で活躍をするわけです。
彼は自分自身雑草と喩え
「雑草魂」を矜持としました。
一方、聖光学院ですが、
夏の甲子園、福島県大会12連覇中、
全国大会ベスト8を経験し、
プロも輩出する全国屈指の強豪校です。
しかし、今年の県北大会では、
決勝でまさかの敗北。
さらに、県大会でも2回戦敗退。
10大会連続東北大会出場を逃した。
不甲斐なさからか、
泣き崩れる選手もいた。
上原投手と聖光学院、
この二つを繋ぐものとは、
悔しさを知っている、ということです。
順風満帆ではなかったからこそ、
上原投手は精進を惜しまなかったのです。
だとしたら、
今年の聖光学院は弱いなどと言えるでしょうか。
悔しい思いを知っている、
だからこそ、
強くなれるはずです。
よし、志事すんぞ!
さぁ、いきましょー!