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多様性は難しい

6月26日 涼しい福島伊達

柚月裕子「風に立つ」読了

一気読みした。

柚月さんの作品はやっぱり好きだ。

弱者に向けた視点と理解がいつも感じられる。

タイトルの風とは何だったろう、

立つとは誰が何をしているのだろう。

もう一度読み返したい。

さて、多様性は難しい、の話

先日の授業で塾生と話している中で、

「私は友達のコイを応援する」と言っていて

分かっちゃいるけど

「友達の鯉」と変換され

魚類の友達という生物の壁をとっぱらった

広い交友関係をイメージしてしまった。

 

いろんな価値観を認め合う、

多様性のある社会、

頭では理解していても

ほんとうに実践できるか、と問われると

自信がない。

自分の中に均一均質を求める感情が

やっぱりあるからだ。

 

いまサクランボが気候のせいで

規格外の形が多く取れるそうです。

二つくっついてしまっているもの。

食べると味は変わりません。

規格外だから、安いのかと言われると

それなりのお値段です。

作る手間は変わらないし、

味も変わらないから、

それなりで当然なんです。

でも、形が違うから安くするべき、と

思っている自分もいたんです。

多様性を認めるならば、

どんな形でも、お値段据え置き、と

考えないといけないのに。

 

これが人ならばなお難しい。

いろんな人がいる。

いろんな価値観がある。

そのすべてを容認できるのか。

 

多様性を自然に認める、には

修行が足りないようです。

 

志事すんぞ!

 

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