正しく答えるために イメージを持つこと
投稿日:2019年11月28日
計算はできるけど答えを間違う子どもたち。
小学生の算数を指導していて、
現在、単位量あたりの大きさの単元に入って、
人口密度や仕事の効率を考えてもらっています。
与えられた数字から
計算をすることはできても、
それらの値が
何を示しているのかイメージできていないのか
答えを間違ってしまうのだ。
人口密度において、
A1000人/平方kmとB950人/平方km
A’1000㎡/人とB’1053㎡/人
上記のように計算の答えが出たとする。
混雑しているのはどっちでしょう?といった
問題になると、
AとBならば、Aを選び、
A’とB’ならば、B’を選んでしまうことがあります。
AとA’、BとB’はそれぞれ同じ意味ですから、
本来はAであり、A’であるはずです。
混雑=人が多い=大きな数字
に目が行ってしまうようです。
文字には意味があります。
抽象的な意味だけでなく
具体的なイメージが含まれます。
正しく答えるためには、
計算力を基本として、
出てきた値を
具体的なイメージに変える必要があります。
AとBならば
1平方km当たり何人いるのか、
同じ広さならば多いほうが混雑してるな。
A’とB’ならば
1人当たり何㎡の広さがあるか、
狭いほうが混んでることになるな。
高学年になると、
数字の意味をイメージする力が
求められるようになります。