実力テストのデータは判断材料にならない
投稿日:2019年10月16日
福島県の公立中学校では、
受験対策の一環として、
「実力テスト」を受けさせている。
入試のように、既習事項の確認も入りますし、
中3の内容も徐々に増えていくものです。
問題の傾向としては、
選択問題から記述問題まで
福島県の入試傾向に合わせてあるものの
国語の作文がない、といった
物足りなさも感じます。
そして何より
一番の問題は、
実力テストの結果を見ても
判断材料になりにくい点です。
と言いますのも、
実力テストの順位はもちろん
平均点などのデータが、
学校内だけのものでしかないからです。
新教研もぎテストでは
県内の受験生の平均が取れます。
福島県内の受験生が約17000人、
そのうち新教研もぎテストを受けている受験生が、
2019年9月号で7000人います。
統計学上1万人以上の母集団であれば、
3%のサンプリングで信頼性の高いデータが得られます。
40%近い受験生が受けているのであれば、
ほぼほぼ確かなデータだと言えます。
そのデータを利用して、
自分の実力が同じ受験生の中でどこにあるのか
比較できるのが新教研のメリットです。
しかし、実力テストでは
校内の順位や平均しか分かりません。
過去の先輩が、何点だったとか、
何位だったとかいった情報も
問題が違うので役に立たないのです。
塾にいると、
他の中学校の平均も分かります。
実力テストの平均点において
伊達市内の高いところと
低いところの差が30点近くもあります。
しかも一番高いところも福島市に比べると、、、
実力テストの結果が良かった、
といって浮かれているのを見ると、
心配になります。
せめて、中学校同士では、
大きなデータの共有くらいしてほしいものです。