最低賃金引き上げはいいけどさ
投稿日:2022年6月3日
大雨が降った福島伊達
お昼ごろ、暗くなった空から
土砂降りの雨が降りました。
しかも雹まで。
コツコツと音を立てる屋根。
大粒の雹だと車が傷つくそうで。
どうやら無事のようです。
さて、政府与党は2025年までに
最低賃金の全国平均を1000円に引き上げ
所得倍増に近づけたいと発表。
現在の最低賃金は全国平均で930円ですから
約8%アップとなります。
そうすると、
年収も同様に引き上げられ
300万円なら324万円、
500万円なら540万円と
上がっていくことが期待されている、なら
絵に描いた餅で終わるでしょうね。
理由は二つ
一つは現在の物価上昇の影響をうけること
最近、いろんなものの値段が上がっています。
コロナ禍の影響だったり、
ウクライナ侵攻のせいだったり、
様々な要因が組み合わさってはいますが、
ほとんどすべてのものが高騰してます。
ということは
所得が上がっても、その分、物価も上がれば
暮らし向きは変わりません。
生活の安定を企業の善意と努力に託しただけで
号令を出す政府は、
何の犠牲もないですね。
もう一つは
控除に変わりがないこと
正確な計算とは言えませんが
年収300万円の方が8%上がって
24万円増えたとします。
諸々の控除を引いて課税所得が
195万円以上だとすると、
税率は10%です。
24万円のうち2万4千円が所得税となりますね。
年収500万、40万円のアップだとすると
課税所得が330万を越えそうなので
税率は20%です。
40万円のうち8万円となります。
しかも、所得税だけじゃなく
市県民税や健康保険料も変わるでしょうね。
扶養控除内で働いている方は
もっと大変ですよね。
時給が上がって労働時間が減っても
控除額が変わらなければ所得額は変わりません。
物価が上昇した分だけ
暮らしは苦しくなるのですから。
最低賃金を上げるのは賛成です。
ですが、最低賃金を上げる分だけ、
所得控除、税額控除、扶養控除なども
引き上げること。
そして、賃金上昇を負担する企業を
支援することが必要だと思います。
号令を出す以上、
政府は何をするのか、も
注視していかなければ、です。
志事すんぞ!