〒960-0782 福島県伊達市梁川町字中町42-3

伊達市梁川町保原町の学習塾・志学白雲館 はくうんかん児童クラブ

連絡先

トップページ > 白雲館日誌 > 塾の出来事 > 制限選挙を望む声

制限選挙を望む声

6月16日 晴れの福島伊達

昨日のイベントで熱中症になりかけました。

夏の暑さに体が慣れていない。

まもなく夏祭りなのに。

年々暑さに弱くなる。

 

さて、制限選挙を望む声、の話

先日、与党が公約で

物価高騰対策として

2万円の給付、

住民税非課税世帯や子どもには

2万円が加算される案が

提示されました。

賛否両論聞こえてきますが、

個人的に気になったのは

「たくさん税金を払って2万円もらうのか。

 働いていない人は4万円なのに。

 だったら

 納税者だけ選挙権与えた方がいい。」

という意見です。

 

現在の日本では

年齢以外の制限がない

普通選挙が採用されています。

上の意見は

たくさん税金を納めた人には

選挙権を与え、

税金を納めていない人は

選挙権を与えないというもので、

制限選挙と呼ばれます。

X(旧Twitter)で情報収集をしていますが

制限選挙を望む声が

よく聞かれるようになりました。

 

歴史を振り返ってみると、

もともとは制限選挙でしたね。

古くはアテネの市民による合議は

戦争に参加する市民によるものでした。

命を懸ける市民だから

政治に参加するわけです。

明治時代に入って

大日本帝国議会の際は

直接国税15円以上納める

満25歳以上の男子、と定められました。

戦争に出る男性で

多額の税金を納める財力が必要でした。

まぁ、口を出すなら金も出せ、

というところでしょうか。

経済力による制限、

思想による制限、

そして性差による制限が

徐々に廃されて、

戦後ようやく普通選挙に至ったわけです。

 

そう考えると

やっと普通選挙を獲得したのに、

また制限をかけちゃうの?

と思う所もあるし、

いっぱい税金納める人からしたら

ばらまきに腹立つよね、と

理解できる所もある。

 

ですが、

やっぱり制限選挙はダメだと思う。

富める者も持たざる者も、

等しく国の在り方に希望を託せるわけで、

偏ることなくバランスを取りながら

権力を監視できるシステムは

悪くないと思うからです。

これが

意図的に有権者を作り上げていくと

強固な権力がとなって

自由が脅かされるかもしれません。

そうなったときにはもう

普通選挙に戻ることはないし

支配する側とされる側に分かれた

階級社会になるんでしょうね。

 

たくさん稼ぐ人は

努力家で良識のある人も多いかもしれない。

たくさん納税してくれるのも

本当にありがたいことです。

だからといって

選挙権という権力を

限られた人だけのものにするのは

怖いのです。

権力という魅力が

良識を破壊してきたことは

歴史が証明してくれるからです。

 

どうせ2万円ばらまいてくれるなら、

選挙に行った人だけ

マイナポイントにして配ったらいいじゃん。

子どもいる人は加算して。

だめかな。

志事すんぞ!

白雲館日誌

月別投稿一覧

塾の案内

コース紹介

入塾の流れ

はくうんかん児童クラブ

更新情報を配信しています!

  • feed
  • follow us in feedly

RSSはRSSフィードというソフトを利用すると
 更新記事を配信してくれる機能です。

このページの先頭へ