〒960-0782 福島県伊達市梁川町字中町42-3

伊達市梁川町保原町の学習塾・志学白雲館 はくうんかん児童クラブ

連絡先

トップページ > 白雲館日誌 > 塾の出来事 > 合格確約について (保原校 山本)

合格確約について (保原校 山本)

保原校の山本です。

タイトルについてですが、ご存知でしょうか?
さきほど某サイトのトピックスに、埼玉県では合格確約が常態化している
という記事が載っていたので、今日はその話にしましょう。

中学生を対象とする業者テストにはいろいろあります。
都道府県単位のものから、教育出版・予備校が主催するものまで様々です。

福島県では新教研テストが最大手ですね。
その業者テストの成績(偏差値)が決められた数値を超えていたら
合格を「お約束する」というのが現在の「合格確約」です。

へぇ、いまから合格を約束してくれる制度があるか〜。いいなぁ。
というのは早く楽になりたい受験生の気持ちになればわかりますし、

いやいや、本番で合格点取ってナンボでしょ!
という気持ちも当然わかります。

私の記憶が確かなら、またその時代から変化してなければ、
埼玉でこのような制度を設けていないのは3校だけだったと思います。
(「確約」という言葉こそ使っていないが、ほぼ同じ効力を発揮するものも含みます。)

私立の高校の立場を考えればいろいろメリットがあるので、
なんとも言いづらいところですが、

少しだけ視点を変えてお話ししましょう。

埼玉って東京に近いんですね。
大学とか都内と県内を視野に入れると国公立大学・私立大学と本当にたくさんあるんですね。

でも埼玉の私立って大学の合格実績が埼玉県立の高校を未だに
追い越せていないんですね。
(100%個人の感想です。すみません。でも間違っていないと思います。)

それは公立高校生が頑張っているからとか、
そういう理由では片付けられないところに原因があると思います。

私立のほうが勉強する環境を整えやすいはずなのに
なぜかいまだすごいな!という実績を出せずにいます。

私は合格したあとの高校3年間の前にもしかしたら勝負がついている部分が
あるんじゃないかと思います。

明言すると面白くないので、要因を挙げておきます。

・「合格確約のようなもの」は最速で9月、遅くとも12月にもらえます。
・埼玉県私立入試は年が明けて1月の下旬に実施します。
・その入試は受験さえすれば合格になるそうです。
・「合格確約のようなもの」をもらっていればよほどのことがない限り合格します。

・埼玉県公立入試は例年3月上旬に行われます。
(定員の100%を一発勝負で決めます。)

では、考えうるケースを示しましょう。

私立第一志望のA君。業者テストの成績はギリギリ志望する高校の基準に到達したため
めでたく「合格確約のようなもの」を9月上旬にゲットする。
 ↓
もう偏差値を気にすることがなくなったA君は通っていた塾を9月いっぱいでやめる。
(その後のA君の過ごし方は書きません。)
 ↓
1月下旬、当然志望する高校を受験して、当然合格。

——————————————————————————————-

一方、県内屈指の公立の進学校を志望しているBくん。
9月の時点で合格可能性は50%を行ったり来たり。
 ↓
半年間の猛勉強のおかげで、見事高校生クイズでも有名な埼玉の県立高校に合格。

中学時代ほぼ同じ成績だった二人が、3年後大学受験で勝負をした時に
軍配はどちらにあがるでしょうか?

まあ、かなり極端な例かと思われるかもしれませんが、これはよくある話です。

しっかし・・・この制度を思いついたのは誰でしょうね?

白雲館日誌

月別投稿一覧

塾の案内

コース紹介

入塾の流れ

はくうんかん児童クラブ

更新情報を配信しています!

  • feed
  • follow us in feedly

RSSはRSSフィードというソフトを利用すると
 更新記事を配信してくれる機能です。

このページの先頭へ