宗田理
投稿日:2024年4月17日
4月17日 春霞の福島伊達
立哨しながら西の空を見ると
遠くまで霞んで見えます。
春霞というやつですね。
これって、黄砂の影響なんですね。
たしかに黄色っぽい。
さて、宗田理、の話
作家の宗田理さんが亡くなりました。
「ぼくらの七日間戦争」
宮沢りえがかわいかった。
映画も面白かったですが、
本も読みやすく
年少者にもイメージしやすい
それでいて、
色々考えさせる内容の本でした。
少年少女がもつ
親や学校に対する鬱屈したもやもやを
自分たちの力で変えていこうとする姿は
痛快なものでした。
子どもたちが自分が感じる違和感を
学校や、親に対して伝えるのは
気が引ける、何なら恐怖すらあるかもしれません。
伝えたところで、
納得する理由もなく頭ごなしに
押さえつけられることもしばしば。
なんなら暴力によって
封じられることもあったでしょう。
それでも
ぼくたちは伝えなければならない。
声を上げなければならない。
行動しなければならない。
映画から、本から
宗田さんの主張を感じることができました。
宗田さんの主張の根底には
戦争の経験があったと思います。
著書「ぼくが見た太平洋戦争」の一節
「戦争がどんなに残虐で、悲惨なものか。
時には、穏やかだった普通の人たちまで巻き込んで、
国ごと狂気に駆り立てていくか。
その犠牲になるのは、多くの名もなき庶民、
男性も女性も子どももなんだ。」
国家が、国民が狂気に駆り立てられ
悲惨な戦争を避けられなかった経験。
そこから、理不尽な力に対して臆せず
抵抗の意思と行動を示す必要性を
著書の中で伝えようとなさったのではないか。
だとしたら、
宗田さんは今の世の中を
どうご覧になったのでしょう。
宗田理さんが
安心して未来を託せるような世の中にするのは
私たちの行動にかかっています。
ご冥福をお祈りいたします。
志事すんぞ!