経済格差だけが教育格差を生むのではなく(代表渡邉)
投稿日:2015年11月19日
秋の涼しさを感じる福島伊達。保原校から代表渡邉が更新です。
今日明日がテストという学校が多く、
昨日まで多くの中学生が自学に来てくれていました。
本当に保護者様のご協力に頭が下がります。
さて、経済格差が学歴の違いを生むという情報をよく耳にします。
たとえば、東京大学に合格した学生の親の平均年収は1000万円以上で、
学校や塾にかかる費用を捻出できなければならない。とか
たとえば、ひとり親世帯で子供を大学進学させることはできず、
進路選択の時から優秀でも職業校を選択し、就職を目指さなければならない。とか
経済という視点から、教育を見ると、
確かにそういったデータや事象は起きています。
しかし、それだけが教育格差を生むとはいえません。
志学白雲館のテスト対策ではテスト範囲が配られて2週間を対策期間にしています。
土日祝日関係なく、塾で自覚ができる環境を整えていますが、
費用はかかりません。
ただ、高校生になっても、大学生になっても、自学力が問われるので、
授業のような与える勉強は少ないです。
この環境を生かし成績を伸ばす塾生と生かしきれなず横ばいの塾生がいます。
この差を生むのは、
塾生本人の意志とご家庭での対策期間に対する考え方・行動の違いだと思うのです。
成績向上の一番の鍵は塾生自身の意志です。
「○○点を取るぞ」とか「○位になるんだ」とか
「A高校に入るぞ」や「B大学合格」「(職業)になる」といった
塾生自身の目標が、頑張る原動力です。
そして、中学生だからこそなのですが
ご家庭の意識と行動が塾生の頑張りを後押しします。
計画力とか時間管理とか事故マネジメント力とか、
自制する気持ちがまだまだ弱い子どもたち、
勉強しないと思いつつも、ついつい後回しにしがちです。
さらに、勉強をしないまわりの環境につられて
「何で勉強しなきゃいけないの?」という気分になることも。
そんな時に、将来のためとか、あなたのことを心配してとか
美辞麗句を並べても、他の言い訳を考えるだけです。
そこで「テスト期間中に勉強するのは当たり前」
「塾に行ってきな」
と言うだけでいいのです。
「子どもの自主性を尊重したいのです」という言葉はわかります。
しかしそれが
「好きなことをするけど、やらなければいけないことからとことん逃げる」ための
口実にさせていませんか?
自主性は好きなことで育めばいいのです。
やらなければならないこと避ける時に
巧言を使ってはいけないのです。
2週間毎日塾に来るのは大変です。
塾生自身も、保護者様にとっても。
「勉強しろよ」と声をかけるよりも、効果的なのは
一緒に勉強することです。
それがなかなかできない時は塾に送り出してください。
続けた塾生は疑問をぶつけます。
「対策来ない人いるけど、質問とかないのかな?」
「対策来ない人いるけど、親に怒られないのかな?」
質問とか疑問とかは、勉強した人が持つものだよ。
怒られているんじゃない?怒るくらいなら連れてくるだけでいいのに。
経済力が影響することも否定はしません。
でも、
子どもが対策で頑張る2週間、
保護者様もいっしょに頑張る気持ちと行動があれば、
子どもたちは今以上に頑張ります。
子どもたちへの関わる時間の差も
教育格差を生む原因であると、頭の片隅に入れておいてください。
よし、志事すんぞ。
さぁ、いきましょー!