熱中してほしい
投稿日:2025年12月10日
12月10日 晴れの福島伊達
日がどんどん短くなって
それにつられて
24時間という普遍の時間まで
短くなっているかのような
師走の忙しさです。
さて、熱中してほしい、の話
アオハルスタンド
〜福島県立桜堂高校野球部の誓い〜
持地佑季子著 集英社文庫
甲子園のグラウンドに、
あいつと立ちたい。
識字障害のある桃李。
幼なじみとバッテリーを組んで
甲子園を目指す約束をしていたが、、、
(本書帯より)
王道の青春野球小説。
甲子園を目指す野球少年の成長の話。
野球だけでなく、
チームメイトや大人との関わり、
そして恋愛要素も少々。
夢に向かって進む、
その道は一本ではなく、
それぞれの想いが交錯する。
高校生という限られた時間だから、
夢を叶えるのは難しいと知っているから、
尊く思える作品でした。
作者の持地佑季子さんは、
福島市の成蹊高校出身。
舞台は福島周辺。
桜堂高校の名前は福島東っぽいし
場所は福島北を思わせ
親近感を覚える一冊でした。
作家さんは小説だけでなく
テレビのシナリオも手がけている
ぜひ福島を舞台に映像化してほしいです!
何かに夢中になって打ち込めるのは、
学生時代の特権のようなものです。
そのまばゆい煌きは
時が経てばたつほど
輝きを増していくように思います。
好きなことだとしても、
目標に近づこうとすると
今以上に向上しようとすると
辛いこともあります。
好きなことだとしても、
ちょっとした楽しさに目移りし
苦労から逃げてしまう
そんな気持ちもあります。
それを乗り越えて
上手くなり、信頼を得て、
ときに勝利をおさめることもあります。
好きなことに熱中する中で、
部活動や勉強そのものではなく
その先にある幸せになるための糸口を
見つけてほしいと思います。
誠実に取り組むこと
怠けないこと
上達や向上に必要だった
一つ一つが
人生の幸せを手にする練習みたいなもので。
重ねてきた失敗の
一つ一つですら
人生の幸せを手にする学びで。
そうした練習や学びを
その先の幸せにつなげてくれれば。
だから塾生には
自分の好きなことに
熱中してほしいです。
志事すんぞ!
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