就職氷河期と自己責任
投稿日:2025年5月22日
5月22日 雨曇りの福島伊達
今年の本屋大賞をとった
阿部暁子の「カフネ」(講談社)
去年買って積読でしたが、
ようやく読み終えました。
生きていくうえで
辛い時ってあります。
辛い時に助けてくれるのは
おいしいものと人。
さて、就職氷河期と自己責任、の話
先日テレビで特集されていた
就職氷河期世代。
まさに、自分自身がそれでした。
いまでこそ倍率が低くなった
教員採用試験ですが
当時は20倍近かったのを覚えています。
就職氷河期を支援する動きが、
最近になって、ようやく
始まりました。
もっと早い段階で動いていれば、
少子化の問題も、景気の課題も
違っていたかもしれません。
なのに、動かなかった。
見捨てられた世代、と感じる所以です。
政府が動いたのも
世代のためというよりは、
このまま年金をもらう時期になって、
氷河期世代が政府にとって
重しなると思ったから、かな。
自己責任、という言葉が
当時から使われてきました。
自分の人生は
自分の責任で全うしなければならない。
その言葉は、
この逆境は自分が生み出したもの、
と思わせるような
呪いのような文言でした。
バブルが崩壊したのは、
企業が採用を見送ったのは、
誰のせいでもないのに。
見捨てられた世代。
今はいいよな、と
思う節もあります。
採用は売り手市場だし。
初任給は高いし。
ブラックな労働環境は減ってるし。
同じ苦労をしろ、とは
思わないよ。
でも、頑張ってきた自負もある。
頑張ったから今がある。
自己責任、は呪いではなく
祝詞だ。
環境が悪い、社会が悪いなら
お前が良くすればいい、という
前向きな祝詞。
氷河期世代、というくくりも
また人生だわ。
苦しい時もあるけど、
楽しくハッピーにいきましょ♪
志事すんぞ!