それじゃあ詐欺じゃんよ
投稿日:2025年1月13日
1月13日 晴れの福島伊達
あらためて成人の日を迎えられた皆さん
おめでとうございます。
二日酔いの朝はいかがでしょうか。
大人にとって大事なのは
自制、ということを
身をもって学んだのではないかと。
さて、それじゃあ詐欺じゃんよ、の話
年末年始にかけて
積読のうちの一冊を読むことができました。
中公新書 藪本勝治著
「吾妻鏡 鎌倉幕府『正史』の虚実」
頼朝の挙兵から承久の乱、宝治合戦と
幕府側から見た歴史書を
編纂の意図とともに読み解く一冊。
歴史は勝者によって作られる、
とよく言われますが、
その代表例が吾妻鏡だと思います。
幕府の政治を操る北条氏の思惑が、
真実を捻じ曲げ、
事実として別なものを残すことで
北条氏の正当性を築こうとしています。
まぁ、詐欺みたいなもんですわな。
真実はまた別なものだとして、
読み手自身が、
本の主題と意図を読み取る必要があります。
読み手の立場と視点によって
評価が変わるわけですから、
リテラシーが問われるということです。
書かれたことをすべて真実であると
鵜呑みにしてはまずいんでしょうね。
詐欺と言えば、
idecoがひどいらしいですね。
自分で積み立てる年金がidecoですが、
今までは退職金控除を使うと
税金が抑えられたのに、
大幅にとられることになるとか。
しかも途中解約もできないって、
それじゃあ詐欺じゃんよ!
って話らしいです。
吾妻鏡にしても、idecoにしても
お上の言うことを
鵜呑みにする正直者は
損することもあるわけで、
どこまで信じるか、ってことですかね。
ちなみに、この本を書かれた藪本さんは
灘中・灘高の現役の先生でいらっしゃるとか。
こんな先生と学ぶことができるんだから
実に羨ましいですよね。
志事すんぞ!