秋晴れ
投稿日:2022年8月29日
8月29日
秋晴れの福島伊達
土日は何もない休みを過ごし、
本を読んで過ごすことができました。
読書の秋ですね。
さて、今日も気持ちの良い秋晴れの一日ですが、
そんな日には古今和歌集の一首が思い出されます。
秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども
風の音にぞ、驚かれぬる
秋の到来を視覚ではなく
風の音という感覚で思う、
鋭敏な季節感が詠まれています。
虫の音、季節の食べ物といった
分かりやすい季節の風物詩もあろうかと思いますが、
秋の空気といいますか、気配といいますか、
たしかに、ここにある秋を
言語化した素晴らしい歌です。
自分の思いを言葉にするのは
いつも難しいものです。
全てを言い表せたなら、そう思っても
紡いだ言葉にも納得できず。
読書をしていて、時々
「自分の言いたかったことはコレだよな」と
言葉が染み入る時があります。
何冊もある本の
難行にもわたる文章の、
ほんの一場面、ほんの一節、ほんの一行に
出会えてよかったと
思える瞬間があります。
児童生徒にも、ご家族様にも
そんな出会いがあることを願って。
志事すんぞ!