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「無料」学習塾が閉鎖する当然の理由

秋を感じさせる福島伊達。今日は梁川から更新です。

昨日、私はお休みをいただき友人S氏と米沢に珍道中。

歴史好きの友人と完全に趣味にどっぷりつかった旅を満喫しました。

 

錦織圭が決勝進出という話題に日本中が沸いております。

これほどまでに、テニス注目が集まるというのも珍しい。

なんにしても、日本人初の決勝進出ということですから、

その舞台を楽しんで、最善が与えられますよう祈るばかりです。

 

さて、先日のニュースで無料学習塾の存続の危機という報道がありました。

少し、デリケートな問題ではありますが、

「無料」学習塾がうまくいかない理由を考えたいと思います。

 

無料学習塾ができた経緯はそもそも学力向上を図るものであり、

民間の学習塾が参入しづらい小中学生の少ない地域に設立されました。

そこでは教師経験者や大学生がボランティアで教えてくれるそうです。

 

最近都市部でもこの手の無料学習塾が見られるようになりました。

そこでは学力向上だけを目的とはしていません。

低所得層の子弟に対して、教育の機会均等を図るという目的もあります。

教えるのは同じく教師経験者や大学生という事らしいのです。

収入や家族構成といった条件があり、条件を満たせば無料で指導を受けられるというもの。

 

また、震災後にもNPO等のボランティアが、

被災地に無料学習塾を運営することも見られました。

 

さて、ボランティアで学習機会の均衡を図るはずの無料学習塾が

なぜ今閉鎖の危機に瀕しなければならないのでしょう。

 

そこには「無料」の落とし穴があるわけです。

学習塾を営む以上、必要な経費は出てきます。

他の業種と違って、仕入れはありませんが、ランニングコストは当然かかります。

人件費、光熱費、家賃、消耗品費・・・これらはお金がかかります。

学習機会の受けては「無料」だとしても

提供側は「無料」ではないのです。

 

そういったもろもろの経費を、ボランティアで懐から出すとすれば

ただただ頭が下がる思いです。

 

しかし、そんな特異なケースは稀です。

多くは、誰かが肩代わりし、経費を賄っているのです。

今回の報道では、それまで国や自治体が全額補助してくれていたのに、

半額補助になる恐れがあり、閉鎖を余儀なくされる、という事らしいのです。

半額になった途端、出来なくなるのは当然でしょう。

 

「無料」でないものを「無料」であるかのように行うのは無理なのです。

 

「無料」学習塾を提供した行政やボランティアにも無責任さを感じます。

国家百年の計と重きを置いたわけではなく、

予算消費を目的とした予算のおりやすい事業、もしくは政治家の人気取りとして

一時の判断を為したのだなと落胆する思いです。

 

デフレ景気の際に物価が下がり続け

「無料」ビジネスというものまでが世の中にもてはやされすぎたとき、

この社会は健全か?と思いました。

消費者にとって安いという事はありがたいことです。

しかしその陰にある、

働く人や材料のことまで考えたら、安ければ安いほど心配になるはずです。

 

「無料」という言葉には魅力があります。

しかし、価値あるものは有償でしかるべきだという当たり前の事を

消費者も提供者も考えないといけません。

 

でないと、先の事例のように誰も自立できない関係になってしまいます。

「無料」学習塾の有無に左右される消費者

補助金がないと運営できない「無料」学習塾の提供者

予算を浪費するためだけに「無料」学習塾を運営させる行政

誰も幸せになっていない。

私は有償の学習塾を、選んでいただいたご家庭ために責任を持って運営しようと思います。

 

今、地域のある動きを知って、予算の使い方・使われ方に思うところがありました。

上の報道と、自分なりに考えてみる中で、やはり反対の立場となりそうです。

直接、行政にかかわるポジションではないですが、

思索に損はありません。

願わくば、自立した地域となるために、考えた予算を使っていただきたいものです。

 

 

さぁ、いきましょー!

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