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国語選択制で文学が消える!?

2018年10月30日

曇り空の福島伊達。

代表渡邉が更新です。

最近よく聞くクリエーター

明石ガクトさん。

てっきりロバート秋山の

新しいキャラだとばかり思ってました。

謹んでお詫び申し上げますw

 

さて、高2高3の国語が変わるという記事に

目が留まりました。

現代ビジネス 10月25日の記事

大学入試改革によって

現行のセンター試験が廃止されるのはご存知だと思います。

それに伴って

高校の現場でも指導が変わり、

「文学国語」や「論理国語」のように

選択制になるらしいのです。

教科書から文豪が消える!

漱石、鴎外、芥川に中島敦、

そういった文壇の大御所の

いわゆる古典名作を

必ずしも読まなくてもよくなるわけです。

その理由のひとつが、

大学入試改革にあります。

今センター試験では、

評論、小説、古文、漢文の

4分野から出題されています。

ここに記述式の問題が加わるだけでなく、

自治体からの広報や契約書を読む、といった

「実用的な」能力が試されるようになります。

 

このニュースを受けて、

いろいろな人が意見を述べています。

賛否両論、さまざまな意見が聞かれます。

 

私は、自治体からの広報や契約書を読む能力は

生きるために必須であり、

実用的な読解力を伸ばすことには賛成です。

いま、多くの小中学生を見ていて

国語の力がないと感じることが多々あります。

社会に出る上で、基本的な能力だと思います。

ですが、大学入試において

それを測るべきではないと思います。

やるなら高校入試ではないでしょうか。

義務教育を終え

97%の人が高校進学する今、

必要な最低限の能力として、

測ってみてはどうでしょうか。

 

大学は、モラトリアムではなく

自分の能力を向上させる場です。

そこにはクリエイティブな力が求められます。

文系でも理系でも。

そのためには基本となる教養が必要です。

個人的には「真善美」を考えることが

教養だと思っています。

およそ「実用的」とは言いがたいものですが、

今以上に社会を良くするために

欠かすべきではない視点です。

社会のさまざまな真実に触れ課題を知ること、

課題を解決する上で公平公正であるにはどうするか、

さらに機能美、景観、自然まで意識すること、

そういった創造性を醸成するための素地が教養です。

 

文学や美術は「実用的」ではないかもしれません。

ですが

「実用的」なことだけを追い求めた結果は、

豊かな社会とは言いがたいものではないでしょうか。

 

幸い選択制です。

「文学国語」を学び、入試で課す大学と

そうでない大学に分かれると思います。

大学が、自らの存在意義と

学ぶことをどう意味づけるか。

また、学生にとっても

大学に行く意味、学ぶ意義が

問われていると思うのです。

 

これが実施されれば、

ますます二極化が進んでいくのではないでしょうか。

 

よし、志事すんぞ!

さぁ、いきましょー!

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